試験当日の持ち物と服装。作業着じゃなくていいです

「当日、何を持っていけばいいですか」

「作業着じゃないとダメですか」

試験が近づくと、必ず出てくる質問です。結論から言うと、どちらも心配いりません。

絶対に忘れてはいけないのは、受験票です

まず、これだけは押さえてください。

受験票です。これがないと始まりません。他は最悪どうにかなっても、これだけはどうにもなりません。

前の日の夜、かばんに入れてください。朝、もう一度見てください。それくらいでちょうどいいです。

なくしてしまった場合は、事前の連絡が必要です。そして当日に受験票がない人は、絶対に受けられません。

「その場で何とかしてもらえる」ではありません。気づいた時点で、すぐ連絡してください。前日に気づけば間に合いませんが、もっと前に気づけば間に合います。だから早めに確認するんです。

持ち物は、この4つで完璧です

技能試験の当日、実際に必要なものはこれだけです。

持ち物なぜ必要か
受験票 これがないと受けられません。最優先です
工具 支給されるのは材料だけです。工具は自分で持っていきます
5色ボールペン 複線図を色分けして書くためです。1本で足ります
身分証明書 私のときは特にチェックされませんでしたが、持っていってください

これで完璧です。あとは飲み物とハンカチくらいで、特別に用意するものはありません。

5色ボールペンを使う理由は複線図の記事に、工具の選び方は圧着工具の記事とストリッパーの記事に書きました。

飲み物は、始まる前までです

よく聞かれるのが、水分です。

試験が始まる前までは、水を飲んだりできます。ここは心配いりません。落ち着くために一口飲んでおくのもいいと思います。

ただし、試験が始まると、必要のないものはすべてかばんに入れるよう指示があります。飲み物もそこに含まれます。

試験中に飲んでいいのかどうか、厳密なところは分かりません。ただ、基本はNGだと思っておいたほうがいいです。40分間です。始まる前に飲んでおけば足ります。

持ち物のチェックは、正直わりと雑です(笑)

正直な話を書きます。技能試験の持ち物チェックは、けっこう雑です。

身分証明書も、私のときは特に見られませんでした。工具袋の中身を一つずつ確認される、ということもありません。

ただし、これは「忘れていい」という意味ではありません。会場や年によって運用は変わりますし、いざ求められたときに出せないと、そこで焦ります。持っていって使わないのがいちばんいい状態です。

それと、電動工具は使えません。ここは雑ではなく、はっきり決まっています。

なぜチェックが緩いのか。私なりの感想ですが、これが「出来栄え」の試験だからだと思っています。

見られているのは、何を使って作ったかではなく、どう仕上がったかです。使った道具にこだわっているのではなく、完成した作品の出来にこだわっている。そう考えると、あの緩さも腑に落ちます。

だから逆に言うと、「いい工具を使ったから」は、一つも加点になりません。手に合う工具を選ぶのは、あくまでやり直しを減らして、きれいに仕上げるためです。目的はいつも作品のほうにあります。

もちろん、何でもいいわけではありません。電動工具のように、はっきり線が引かれているものはあります。そこは守ったうえで、あとは仕上がりで勝負する。そういう試験だと思ってください。

カッターは「禁止」ではなく「自粛」です

よく聞かれるのがカッターです。ここは公式に書かれているので、そのまま引用します。

カッターナイフは、試験中に怪我をする方がおり、周りの受験者にも迷惑となる場合があります。できる限り使用は自粛してください。

電気技術者試験センター よくある質問「カッターナイフを使いたい。」

「禁止」ではなく「自粛」です。そして理由が、規格でも公平性でもなく怪我だというところがポイントだと思います。

正直に言うと、持っている人はいました。ふだんから工具袋に入れっぱなしなのだろうな、という人はけっこういました。使っていたかどうかは分かりませんが、持ち込んではいたということです。自粛のお願いなので、そうなるのも分かります。

ただし、だから持っていっていい、という話にはしません。理由は2つです。

  • 技能試験の作業に、一般のカッターは要りません。持っていっても使いません
  • 怪我をしたら、試験どころではありません。出血が多い場合は帰宅を促されることもあると聞きます

試験センターが「怪我をする方がおり」と書いているということは、実際に起きているということです。40分しかない場面で、あわてて手を切る。想像できてしまいます。

ふだんの工具袋をそのまま持っていく方は、前の日に一度、中身を出してみてください。使わないものを抜いておくと、当日の机の上もすっきりします。

会場には、早めに行ってください

持ち物より、こちらのほうが大事かもしれません。

技能試験の会場には、早めに行ってください。特に東京です。

  • 建物に入ってからが長いです。受付をして、部屋を探して、席に着くまでに時間がかかります
  • 受験者がとにかく多いです。同じ時間に何百人も集まります
  • エレベーターが渋滞します。順番待ちだけで思いがけず時間を取られます

「駅には間に合った」のに「席には間に合わない」ということが起こります。建物の入口に着いた時点で、まだ終わっていないんです。

それに、慌てて席に着くと、そのまま焦ったまま作業に入ります。時間が足りなくなる原因は、たいてい焦りです。落ち着いて座れる時間を、先に確保してください。

服装は自由です。作業着じゃなくて大丈夫

ここが、いちばん多い勘違いです。

服装は自由です。全然、作業着じゃなくても大丈夫です。会場に行くと作業着の人はたしかに多いですが、それは仕事帰りだったり、そのまま現場に行く人だったりします。

ただ、スーツはどうかなと思います。だめではないのですが、腕は動かしますし、机の上で工具も使います。とはいえ、動きやすいほうがいいです。そこだけです。

  • 袖が邪魔にならないもの。ゆるい袖口は工具に引っかかります
  • 汚れても気にならないもの。そこまで汚れませんが、気にしながら作業するのはもったいないです
  • 会場の温度に合わせられるもの。広い部屋なので、寒いことも暑いこともあります

ちなみに私は、ゴールドの派手爪で受けました。まわりは作業着の男性ばかりで、だいぶ浮いていたと思います(笑)それでも合格しています。この話は別の記事に書きました。

採点されるのは作品です。服装も手元も、点数には関係ありません。

体調が悪い日は、受けられないことがあります

これは知っておいてください。体調不良の方は、基本的に受験できません。

受験案内には、発熱や咳の症状があり、他の受験者からクレームが出た場合には帰宅を要請するという趣旨のことが書かれています。

半年待った試験です。「多少無理をしてでも」と考えたくなる気持ちは、痛いほど分かります。でも、その状態で行っても帰されることがあるということです。

体調だけではありません。試験中に手を切って出血が多い場合も、帰宅を促されることがあると聞きます。カッターの自粛をお願いされているのも、たぶん同じ話です。怪我は、そのまま受験できなくなる理由になり得ます。

だから、直前の体調管理まで含めて試験対策です。前の日に夜更かしして詰め込むより、寝てください。ここまで来たら、それがいちばん効きます。

学科試験は、持ち物のルールが別です

ひとつだけ注意です。ここまでは技能試験の話です。

学科試験、特にCBTは持ち込みの扱いがまったく違います。荷物はロッカーに預けます。作業着で行く方は、道具も当然持ち込めません。会場ではポケットを全部出してくださいと言われている人をよく見ます。

同じ試験でも別物だと思っておいてください。CBTと筆記の記事にまとめています。

作業着を持っていないのですが、大丈夫ですか

大丈夫です。服装は自由です。動きやすい普段着で問題ありません。私はゴールドの派手爪で受けて合格しています。

工具は全部持っていったほうがいいですか

使うものだけで足ります。ただし迷うくらいなら持っていってください。荷物が少し重くなるだけで、足りないよりずっといいです。電動工具は使えません。

身分証明書は本当に必要ですか

私のときは求められませんでしたが、持っていってください。会場や年によって運用が変わります。使わずに済むのがいちばんです。

どれくらい早く着けばいいですか

受験票に書かれている時刻に「席に座っている」状態を目標にしてください。東京の大きな会場なら、そこからさらに30分前に建物へ着くくらいの気持ちで十分です。

受験票を忘れたらどうなりますか

当日に受験票がない人は受けられません。なくした場合は事前の連絡が必要です。その場でどうにかできるものではないので、早めに手元を確認してください。

普通のカッターは持っていってもいいですか

試験センターは「できる限り使用は自粛してください」としています。禁止ではありませんが、理由は怪我です。技能試験の作業に一般のカッターは使いませんので、前の日に抜いておくことをおすすめします。

試験中に水を飲めますか

始まる前までは飲めます。始まると必要のないものはかばんに入れるよう指示があるので、試験中は基本NGと考えてください。40分なので、始まる前に飲んでおけば足ります。

当日、少し熱があるかもしれません

体調不良の方は基本的に受験できません。発熱や咳があって他の受験者からクレームが出た場合は帰宅を要請する、と受験案内に書かれています。前日はしっかり寝てください。

※ 本文は、実際に受験して見たこと・感じたことをもとに書いています。持ち物や当日の運用は、会場や年によって変わります。
※ 出典:一般財団法人 電気技術者試験センターよくある質問「カッターナイフを使いたい。」
※ 持ち込める工具(カッターの扱いを含みます)、受験票をなくしたときの手続き、体調不良時の扱いなど、当日の注意事項は受験される年の受験案内が正式なものです。必ずご自身でご確認ください。
※ 技能試験で電動工具は使用できません。

当日の流れを含めて準備を見てほしい方は、技能試験対策のページをご覧ください。1コマからでも受けられます。まずは相談したい方は無料体験レッスンからどうぞ。

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