練習用の電線、高いですよね。皮膜をむく練習に新品はいりません
技能試験の練習で、地味に大きい問題があります。
電線が高いんです。
練習用のセット、そこそこしますよね
候補問題を練習するための部材セットは市販されていますが、そこそこの値段です。受講料とは別に、ここがかかります。
しかも、です。初心者はその前の段階の練習が必要なんですよ。いきなり候補問題を作れるわけではありません。
- 電線を切る
- 被覆(皮膜)をはぐ
この2つです。作品を作る前の、いちばん手前の作業。ここが安定しないと、候補問題の練習に進んでも時間ばかりかかります。
皮膜をむく練習は、かなりやらないとうまくなりません
正直に言って、ここはかなりの回数が要ります。数回やってできるようになる人は、ほとんどいません。
そしてこれもまた、女性や初心者が苦手なところなんです。
- 一度で皮膜を切れません。握力が足りないのか、優柔不断になるのか
- 手ではごうとしても、なかなか取れません
- そして爪が割れます
爪が割れる、というのは笑い話ではなくて、本当に起きます。力任せに引っぱるからです。そしてそうなると、次の練習が嫌になります。
ここは回数でしか上達しないところです。だからこそ、材料代がそのまま壁になります。
便利な道具に飛びつきました。でも結論、いりませんでした
実は、皮膜をむくのに便利な道具があるんです。しかも電動ではないので、試験会場にも持ち込めます。
皮膜をはぐのが苦手な私は、当然のように機械式のワイヤーストリッパーに飛びつきました。これで解決だ、と。
だ、け、ど。結論、必要ありませんでした。笑
ストリッパーにも、使える人と使えない人がいます
これ、あまり言われていないと思うんですが、ストリッパーもうまく使える人と使えない人がいるんです。
握力のせいなのか、女性は意外と苦手な人が多くて、ストリッパーを使ってもうまくむけません。道具を替えれば解決する、という話ではなかったんですね。
身も蓋もない言い方をすると、むけないものはむけない。極論ですが、そういうことです。
だから結局、回数に戻ってきます。道具でショートカットしようとして遠回りするより、中古の線で数をこなしたほうが早いです。
ただし、これ1本は強いです(P-958)
道具を増やすのはおすすめしませんが、1本にまとめるのは別の話です。
というのも、本番で工具を持ち替えるのは意外と手間なんです。技能試験は寸法を計りながら進めるので、「計る→切る→むく→持ち替える」を何度も繰り返すことになります。
そこで強いのが、ホーザンのP-958(VVFストリッパー)です。計りながらやるなら、これが最強だと思っています。
- 目盛りが付いています(10〜20mmを1mm刻み)。計るために定規に持ち替えなくて済みます
- 切る・むく・計るが1本で完結します
- 輪づくりができます。電球のソケット部分(ランプレセプタクル)は、これじゃないと難しいです
「道具を増やすな」と言いながらこれを勧めるのは矛盾しているようですが、そうではありません。これは道具を減らす道具です。
※ 上記のリンクは参考です。特定の販売店・メーカーとの提携関係はありません。当校では工具を販売していません。
※ 仕様は2026年9月時点のものです。購入前に最新の情報をご確認ください。
※ 試験に持ち込める工具は受験案内で決まります。電動工具は使えません。受験される年の案内でご確認ください。
その練習に、新品の電線はいりません
この練習には、どうやっても電線が必要です。それは避けられません。
でも、きれいな新品である必要はないんです。
初心者の方には、中古の線で切る練習をすることをおすすめしています。むく練習に、新品かどうかは関係ありません。関係あるのは回数だけです。
新品が要る場面と、中古でいい場面
| 何をするか | 使う線 | 理由 |
|---|---|---|
| 切る・皮膜をむく練習 | 中古で十分 | 回数をこなすことが目的。仕上がりは問わない |
| 候補問題を通しで作る | 新品 | 本番と同じ長さ・状態でないと、寸法の感覚がつかめない |
きれいな新品の線も必要です。そこは削れません。でも全部を新品でやる必要はないということです。
中古の線は、フリマアプリにたくさん出ています
メルカリやヤフオクを見てみてください。使用済みの配線がいっぱい出ています。試験の練習で使ったあとのものですね。
ただしすでに皮膜をむいたり切断したりしてあるので、試験対策そのものには少し不十分です。長さが足りなかったり、端がすでに処理されていたりします。そこは承知したうえで買ってください。
でも初心者が「切る練習」「むく練習」をするには、これで十分どころかおすすめです。目的は回数なので、むしろ気兼ねなく失敗できるほうがいいんです。
練習で切り落とした端材も、むく練習には使えます。捨てる前に、もう一度むいてみてください。
お金をかけるところと、かけないところを分ける
技能試験の準備でお金がかかるのは、工具と材料です。どちらも、削れるところと削れないところがあります。
- 工具:セットで買わず、必要なものを1本ずつ。手に合うかどうかと、1本で何ができるかで選ぶ
- 材料:通しで作る分は新品、むく練習は中古
どちらも「安く済ませる」ではなく「使うところに使う」という話です。合わない工具や、足りない練習量のほうが、結果的に高くつきます。
中古の線で練習して、本番で困りませんか
むく練習に限れば困りません。目的は手を慣らすことだからです。ただし候補問題を通しで作るときは新品を使ってください。寸法の感覚が変わります。
皮膜が一度でむけません
最初はほとんどの方がそうです。刃の当て方と力の入れどころで変わるので、回数と、見てもらうことの両方が要ります。力任せに引っぱるのは逆効果です。
手でむこうとすると爪が割れます
よくあります。むけていないものを力で引っぱっているのが原因です。むき方そのものを直したほうが早いです。
ストリッパーを買えば、むけるようになりますか
なる人とならない人がいます。握力のせいか、女性はストリッパーを使ってもうまくむけない方が多いです。道具で解決しようとするより、回数をこなすほうが確実です。
材料はどのくらい用意すればいいですか
受講回数とご自身の練習量によって変わります。買いすぎても余りますし、足りないと練習できません。受講計画とあわせてご相談ください。
材料を用意できません
教室では材料を用意しているので、手を動かす回数はこちらで確保できます。工具を持っていなくても受講できます。
工具の選び方は圧着工具の記事に、落ちる原因は技能試験で落ちるのは「迷う人」ですに書いています。練習の進め方は技能試験対策のページ、まずは触ってみたい方は無料体験レッスンからどうぞ。