第二種電気工事士 学科試験対策

第二種電気工事士の学科試験は、四肢択一で、CBT方式(会場のパソコン)と筆記方式のどちらかを選んで受験します。学科に合格した人だけが技能試験に進みます。

ただ、学科の対策で見落とされやすい前提が2つあります。電卓が使えないことと、実技を知らないと解けない問題があることです。

電気工事士の試験では、電卓は使用できません。

出典:一般財団法人 電気技術者試験センターよくあるご質問(27)電卓は使えますか?(2026年9月時点)

CBT方式はパソコンで解答しますが、電卓の持ち込みは不可で、画面上にも電卓はありません。計算問題はすべて手で解くことになります。分数の計算や因数分解といった算数・数学の基礎学力が、そのまま必要になります。

CBT方式と筆記方式、どちらを選ぶか

試験内容は同じです。違うのは日程の自由度と、技能試験までに確保できる時間です。

CBT方式筆記方式
試験日期間内で日時を選べる1日固定
解答方法会場のパソコンで選択マークシート
電卓持ち込み不可・画面上にもない持ち込み不可
技能対策の時間早い日程で受ければ長く取れる試験日以降に固定される
問題用紙への書き込み配布されるメモ用紙を使う問題用紙に直接書ける

技能対策の時間を優先するなら、CBTを早い日程で受けるのが有利です。2026年度下期はCBTが9月24日から11月8日まで、筆記が10月25日、技能が12月12日・13日。CBTを9月末に受ければ、技能まで2ヶ月半確保できます。筆記だと7週間です。

※ 一方で、複線図を問題用紙に大きく書き込みながら解きたい方は筆記方式が向くこともあります。個別相談で受験予定に合わせてご提案します。

どちらの方式で受けるか、決まっていますか。

試験日までの残り期間と、いまの得意・不得意から逆算してご提案します。技能対策の時間を確保する組み方もお伝えします。

体験レッスンは無料です。相談だけでも問題ありません。無理な申込み勧誘は行いません。

実技を知らないと解けない問題があります

これは比喩ではありません。学科試験には複線図を書けないと解けない問題が必ず出題されます。単線図を複線図に起こし、どの電線をどこでジョイントするかを考える。そのうえで、その接続に使うリングスリーブの大きさ(○・小・中)まで問われます。

リングスリーブを一度も圧着したことがなければ、この問いは頭の中でイメージができません。逆に実技で手を動かしていれば、同じ作業を思い出すだけで答えが出ます。

出題領域実技をやっていると、どう変わるか
配線図(複線図)単線図から複線図を起こす作業そのもの。手を動かした経験があれば、図が「作業手順」として読めます
リングスリーブの選定電線の太さと本数から大きさを選ぶ問題。圧着した経験があれば、実物のサイズ感で判断できます
鑑別(工具・器具の写真問題)工具についても問われます。写真と名前を丸暗記するより、実際に握って使った工具のほうが記憶に残ります
施工方法「なぜその施工が必要か」が作業の実感と結びつきます
計算問題ここは実技では取れません。だからこそ上の4領域を先に固める意味があります

計算問題が苦手な方へ

計算問題を全部捨てるわけにはいきません。ただ、公式をすべて暗記するのが難しいと感じるなら、先に実技をやる価値が大きくなります。理由は単純です。

  1. 考え方 計算以外で、確実に取れる領域を先に作る

    配線図・複線図・リングスリーブの選定・鑑別・施工方法。ここは計算力ではなく、実物を知っているかで決まります。

  2. 実技の経験が、そのまま点数になる

    手を動かした経験は暗記より定着します。図が作業手順として読めるようになるので、覚え直しが要りません。

  3. そのうえで、計算問題に取り組む余裕が生まれる

    取れる領域が固まっていれば、残りの時間を計算に集中できます。全部を同時にやろうとすると崩れます。

数学から離れて久しい方には、この順番を特におすすめしています。詳しくは技能試験対策のページもご覧ください。

学科対策の受講単位

学科対策は10コマからをおすすめしています。出題範囲が広く、1〜2コマでは配線図・鑑別・施工方法・計算のどこかを捨てることになるためです。

単位時間料金
1コマ50分7,700円
学科対策(推奨)10コマ 500分77,000円から

表示価格は税込です。 実技対策は1回2コマ100分・15,400円です。詳しくは料金ページをご覧ください。

学科試験の基本情報

実施機関一般財団法人 電気技術者試験センター
実施回数年2回(上期/下期)
受験資格なし(誰でも受験できます)
出題形式四肢択一
受験方式CBT方式 または 筆記方式(申込時に選択)
電卓使用不可(CBT方式でも画面上にありません)
受験手数料インターネット申込 11,100円/郵送による書面申込 12,500円(非課税)
学科免除前回の学科試験合格者などは、学科免除で技能試験から受験できます

2026年度 下期の日程

区分日程
申込受付2026年8月17日(月)10時 〜 9月3日(木)17時(終了)
学科試験(CBT方式)2026年9月24日(木) 〜 11月8日(日)
学科試験(筆記方式)2026年10月25日(日)
技能試験2026年12月12日(土) または 12月13日(日)

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター(2026年9月時点)。制度・日程・手数料は年度ごとに変わるため、受験時は公式サイトでご確認ください。

学科試験の合格率

年度期受験者合格率
令和8年度上期78,29062.2%
令和7年度下期68,14255.4%
令和7年度上期70,94557.7%
令和6年度下期62,32355.9%
令和6年度上期70,13960.2%

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」(2026年9月時点)

学科の合格率はおおむね55〜62%です。およそ4割が不合格になっています。受験資格がなく誰でも受けられる試験なので、対策の有無がそのまま出ます。

よくいただく不安

学科だけ受講できますか

可能です。1コマまたは10コマ単位で、必要な分野に絞って受講できます。ただし配線図・鑑別・施工方法の理解には実技の体験が効くため、技能を少し挟む組み合わせをご提案することがあります。

計算問題が苦手でも合格できますか

計算以外で確実に取れる領域を作ることが現実的な対策です。配線図・複線図・リングスリーブの選定・鑑別・施工方法は、計算力ではなく実物を知っているかで決まります。

数学から何十年も離れています

分数や因数分解の扱いから確認できます。どこまで戻る必要があるかを最初に見極めて、必要な範囲だけをやります。

CBT方式が不安です

操作に慣れておけば問題ありません。試験センターがCBT方式の予習用の案内を公開しています。受験方式の選び方も個別相談でご案内します。

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