候補問題13問、全部やらないとダメですか?
「13問、全部やらないとダメですか?」
技能試験の相談で、よく聞かれます。もちろん、私もそう思いました。13問は多いです。
結論。全部やったほうがいい。でも優先順位はつけられます
先に答えを書きます。全部やったほうがいいです。でも、優先順位はつけられます。
正直に言うと、この答えはちょっと微妙です。「全部やれ」と言い切るほど単純でもないし、「絞っていい」と言えるほど気楽でもない。でも、実際に何人も見てきた結果がこれなんです。
全部やったほうがいい理由は、単純です
理由は2つだけです。
- やればやるほど、うまくなります。これは身も蓋もないですが、本当です
- 一度やったことは、手順が自分の中でまとまります。「あ、これ前にやったやつだ」となるかどうかは大きいです
2つ目が特に大事です。一度作った問題は、本番で見たときに手が勝手に動き出すところまで行きます。逆に、一度も作っていない問題が出ると、その場で考えることになります。考えている時間が、そのまま足りない時間になります。
でも「時間がない」も、わかります
とはいえ、時間がないというのも、もちろんわかります。
仕事をしながら、学科の勉強もしながら、13問。材料代もかかります。「せめて出そうなやつだけ」と考えたくなるのは、当然だと思います。
そこで、こんなことがありました。
AIに優先順位を出させた受講生がいます
最近、AIが流行っていますよね。ある受講生が、東京の過去の出題傾向をAIに読み込ませて、優先順位を出させたんです。
しかも、この人のやり方が賢かった。
- GeminiとChatGPT、2つに同じことをさせました
- 両方に共通して入っていた問題を、上から優先順位にしました
片方だけだと偏るかもしれないから、2つ使って重なったところを取る。これは、なかなか賢いなと思いました。
結果、そのトップ5に的中しました
そして本番。なんと、そのトップ5に入っていた問題が出ました。
おお、すごい! と思いますよね。私も思いました。
ところが、宮城県で受けた人には最下位が出て、落ちました
一方で、宮城県で受けた別の人がいます。
出たのは、優先順位のいちばん下の問題でした。笑ってしまいましたが、受けた本人は笑えません。
技能試験は、試験地や試験日によって出る問題が違います。東京の傾向は、東京の傾向でしかありません。そして、傾向どおりに出る保証もありません。
そして、この人は落ちました。
ここを書くかどうか迷いましたが、書きます。これが現実だからです。
やっていない問題が出れば、その場で考えるしかありません。考えれば手が止まります。止まれば時間が足りません。そして次は半年後です。
予想が外れたことそのものより、外れたときに何も残っていなかったことが痛かったと思います。
何が言いたいか。全部やりましょう、という話です
予想は当たることがあります。当たれば気持ちいいです。でも、外れたときに取り返しがつきません。
| やり方 | 当たったとき | 外れたとき |
|---|---|---|
| 予想して絞る | ラッキー。手が勝手に動きます | 初見の問題を、本番で考えることになります |
| 13問やる | 当たり前に作れます | 外れるということ自体がありません |
試験は1回勝負です。次にできるのは半年後。そう考えると、「当たればラッキー」に賭ける価値は、正直あまりありません。
それでも、優先順位はつけられます
ただし、13問を平等にやる必要はありません。ここが今日いちばん言いたいところです。
優先順位のつけ方は、出題予想ではありません。自分で複線図を書いてみて、難しかったものからやってください。
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まずここから
13問ぶん、複線図を書いてみる
材料はまだ使いません。紙とペンだけです。ここで「難しい問題」がはっきり分かれます
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書けなかった問題から、実際に作る
迷った問題ほど、本番でも迷います。手を動かして解消しておきます
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すらすら書けた問題は、後回しでいい
やらないのではなく、順番を後ろにするだけです
この順番なら、時間が足りなくなっても、難しいほうは終わっています。逆に「1番から順にやる」と、難しい問題が最後に残って、そこで時間切れになります。
複線図は、学科にも効きます
そしてもうひとつ。複線図を書く練習は、技能だけの話ではありません。
学科試験にも、配線図を読ませる問題が出ます。複線図が頭に入っていると、そこがそのまま解けます。技能のためにやったことが、学科の点数になって返ってくるんです。
だから私は、複線図から始めることを、いちばん価値のある優先順位だと思っています。材料も使いませんし、電線も減りません。紙とペンだけで、両方に効きます。
複線図そのものの練習方法はこちらの記事に、学科と技能を同時に進める話はこちらの記事に書きました。
もう一度。全部やったほうがいいです
いいですか。全部やったほうがいいです。でも、優先順位はつけられます。これが答えです。
「13問は無理だから、5問だけ」ではありません。「13問やる。ただし、難しいほうから」です。ここを取り違えないでください。
材料が足りない、電線代が高いという方は、中古の電線を使う方法もあります。全部やるための現実的な手段は、けっこうあります。
本当に13問すべて出る可能性がありますか
あります。だから13問が公表されています。試験地や試験日によって出る問題は違うので、「この地域はこれが出やすい」という予想は、当たることもあれば外れることもあります。
AIに予想させるのは意味がないですか
やること自体は面白いと思います。実際にトップ5が当たった受講生もいます。ただし、それを理由に他の問題を捨てるのはおすすめしません。同じやり方で最下位が出て、落ちた人を見ています。
時間がなくて、13問は間に合いそうにありません
まず13問ぶんの複線図を書いてください。紙とペンだけで進みます。そのうえで、書けなかった問題から作れば、途中で時間切れになっても難しいほうは終わっています。
同じ問題を何度もやるのと、13問を1回ずつやるのは、どちらがいいですか
まず13問を1回ずつです。一度も作っていない問題があるほうが危ないからです。そのうえで、苦手だった問題を繰り返してください。
どの問題が自分にとって難しいのか分かりません
複線図を書いてみると分かります。手が止まった問題が、あなたにとって難しい問題です。1コマ使えば、その場で仕分けまで終わります。
※ 候補問題は毎年公表されますが、内容は年によって変わります。受験される年の公表資料でご確認ください。
※ 本文中の受講生の例は、当校で実際にあった事例です。結果を保証するものではありません。
技能試験の対策は技能試験対策のページにまとめています。13問の進め方を一緒に決めたい方は、無料体験レッスンからどうぞ。時間配分の話も合わせて読んでみてください。